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『人新世の資本論』を読んで・・

2020年9月に発売。

そもそも「人新世」とは何ぞや?かいつまんで言えば、

宇宙は137億年前のビッグバンで発生、

太陽が60億年前、地球は46億年前に生まれたとされている。

この46億年の歴史を世代的に分類すると100以上になるらしいのだが、

古生代→中生代→新生代というおおまかな世代の分類で、

最も新しい世代は新世代で、

中生代が「白亜紀末の大量絶滅」で終焉を迎えた

6600万年前から現代までが新生代。

新生代は「哺乳類の時代」とも呼ばれ、哺乳類が多様化した時代である。

で、「人新世」は産業革命以降に始まったとされていたのが、

本書によると第二次世界大戦からだというのだ。

「人新世」は、温暖化により世界が破滅の時代へと進んでゆく世代である。

本書では「脱成長」を奨励している。

脱成長とは、これ以上便利さや速さを競わないということ。

もうこの辺りで良いのではないかという原点に戻るという提案。

これこそが、温暖化による破滅を食い止める唯一の手段だという。

私事で恐縮だが1990年代に八ヶ岳でログハウス建築会社を経営していた。

これについて書くと一冊の本になるくらい(実際10冊あまりの著所がある)でここでは触れないが、

1993年に建てた自宅が、会社の破綻をすり抜けてかろうじて残った。

今はここを心のオアシスとして毎週末通って畑仕事、ガーデニングに精を出している。

で、このログハウスの冬の熱源が薪ストーブである。

今や垂涎の的と化した薪ストーブであるが、

本格的なものなると設置に100万円もかかる高級ストーブだ。

問題は設置料もそうだが燃料であるマキの調達法である。

わたしは幸いにも自宅から3分の所にマキの卸販売をしている所があり、

不良品を安く売ってもらえるので、一冬3万円くらいで恩恵にあずかっている。

何が言いたいかといえば、

スイッチひとつでエアコン、暖房機で暖が取れることが当たり前になっている昨今、

実は、木を伐採して運び、チェーンソーで切り、斧で割り、運び

ストーブにくべるまでの力仕事があって、初めて部屋が暖かくなることを

知ってほしいと思う(ただCO2は排出するけど)。

勿論エアコンや電気ストーブを否定するわけではない。

私も山以外ではこれらの恩恵を受けている。

だが、マキを作り火を起こすことで暖を取るプロセスがわかり、

一層エアコンに感謝する気持ちになれるということである。

第二次世界大戦開戦から80年。

地球の歴史からすれば0,00000002%の時間、ほんの一瞬にもあたらない。

できることから始めなければと、思う。